パワーストーンは、古来から不思議な力が宿るといわれている天然の鉱物です。
 石にまつわる伝承や物語を少しのせてみました。

 

石の名前
効果・名前の由来など
 
アイオライト  カシオペア座に座る女神の左目の結晶といわれ、不安を取り除き感性を鋭く豊かにしてくれます。  
アクアマリン  「海の石」とも「人魚石」とも呼ばれるこの石は、船出する人 たちがお守りとして身につけていました。
 この石の清らかさが、気持ちを癒しリラックスさせてくれます。また恋愛成就や、幸福な結婚を持続させるパワーも
 秘めています。  中世では、この石を身につけていると洞察力と予知能力が備わると考えられていました。  
アゲート(めのう)  仏教で認められた7宝のひとつであり、馬脳(めのう)とも呼ばれています。   
 邪気を払い、勇気や強さを与えてくれる石です。
アズライト  語源は青色と言う意味の「アズール」で、霊的能力 がとても高い石です。
 精神的な混乱や感情を静める効果があります。また体を整える力も秘めています。 
アゼツライト  
アゼツライトは米国のノースカロライナ、バーモント、そしてインドのサチャロカ(サティアロカ)に産出する石で、鉱物的には水晶の一種です。世に広めたのは、アメリカのパワーストーン研究家 Robert Simmons氏と、チャネラーの Naisha  guri-nnkei Asian氏で、アゼツとは、多次元に渡る宇宙存在の集合体であり、名もなき光の化身であるとされます。
個人のエネルギーの調整をしてくれて「宇宙との一体化」という体験までさせてくれる石といわれ、瞑想に好まれます。癒しの力があるともいわれます。 

 
アベンチュリン  細かい含有物が光に反射して瞬くことをアベンチュリン効果といいます。
 賭け事や隠れた才能を引き出す力があります。 
アポフィライト  精神世界や宇宙の霊性と強い繋がりをもつ石と言われ、 自己を解き放ち、精神的に自由になって直感力 洞察力を  増強。目標に突き進む勇気 を与えてくれるといわれます。  ホワイト・グリーン系など
アマゾナイト  アマゾン川で発見されたこの石には、心身ともに強化し目的を成就させる強い力が秘められています。 
アメジスト  古くから「酔いを覚まし正気にしてくれる」力があるとされていました。
 精神的不安を和らげ心の落ち着きを取り戻す効果や、直感力を増大させる力があるといわれています。 
アメトリン  アメジストとシリトンが半数ずつ存在している石です。効果もアメ ジストとシリトンの力を半分づつ発揮します。
アパタイト  
 不安定な感情のバランスを整え、気持ちを穏やかにすると云われています。 人からの信頼や自信を与え、否定的な考えを拭い去り自己を表現する喜びをもたらしてくれるといわれます。  

 
アレキサンドライト  その名はロシア皇帝のアレキサンダーに由来し、高貴なイメージを持つ石です。
 この石を持つ人が情熱を傾けている事に対して、能力を開花させる力があります。
アンバー(琥珀)  植物が化石化してできたもので、さまざまな色 と形のものがあります。
 燃やすと良い香りがして心を落ち着かせますが、持っているだけでも物事を沈静化させる力があります。
インカローズ  インカ帝国で発見されたことに由来しますが、ロードクロサイトとも呼ばれています。
 女性を女性らしくする力、男性にはホルモンの調整をしてくれる効果があります。
 この石が身辺にある限り、大きな愛に恵まれるともいわれています。 
エメラルド
 「緑色」という意味のこの石には神話が多く、聖杯も この石で作られていたといわれています。 未来を予知する力を秘め、また幸福な家庭を守っていくお守りでもあります。

 
エンジェライト  人間性をより高い次元へと導く天使のように向上心を高めてくれ、絶望感や喪失感にさいなまれた時、マイナス思考からプラス思考へと導いてくれると言われています。 後悔や自責の念を取り除く作用もあると伝えられています。
 
オニキス  オニキスとは古代ギリシャ語で爪を意味しています。
 気持ちを落ち着かせ、客観的に人間関係を見つめなおす時に力を与えてくれる石です。
オパール  古代ローマ時代オパールは神の石であり、エジプトやバビロンでは光と水のお守り、そしてギリシャ時代には、未来を予知する宝石とされていました。本来のオパールは愛とロマンスの象徴「キューピッド・ストーン」で、その名の通り恋愛成就の力を持ちます。
ガーネット   語源は種という意味の「ガラナイツ」。 40種以上の石の総称でもあり、効果はそれぞれの石によって異なりますが、基本的には持つ人のエネルギーを高め勝利や真実をつかむパワーを持っています。  
 今までの努力を実らせる力をもち、心を穏やかにさせて実力を身に付けるように守り育て、自分の心を見失った時に効果があるといわれます。
 
カーネリアン  半透明な水晶の中で、赤みの強いものをカーネリアンと呼びます。赤メノウとも呼ばれています。
 物事を復元させる力・落ち込んだ心を元気付けてくれる力があります。、就職のお守りにも用いられます。
クンツァイト  過去のトラウマを拭い去り純粋な気持ちで愛を表現する。
 情緒を安定させる力があるといわれます。
サファイア  古代ギリシャ語の「青」という意味 で、神が知恵の力を授けたものだといわれています。
 キリスト教徒や仏教徒など広い範囲で用いられています。 災難や病気から身を守り、幸福をもたらすといわれています。
  モーセの十戒が刻まれた石版の石という伝説があり、ローマ法王や司教たちが身につける。聖なる魂の石と呼ばれ、古代より尊ばれています。
珊瑚  珊瑚は鉱物ではありませんが、心身をリラックスさせ丈夫な体をつくるためのお守りとして用いられています。
シトリン  
 フランス語の「シトロン」(レモン)が語源とされ、日本名「黄水晶」と呼ばれています。
 持つ人の活力を補い、人間関係を円滑にしてくれます。
 太陽のエネルギーを持ち、富を与えてくれるパワーストーンとして人気 です。
 現実的な問題への取り組み、仕事・教育・家族・人間関係の事柄などを達成しようとするときに最良のパワーストー ンです。 
真珠(パール)  長い年月をかけて作り出された「海の宝石 」真珠は、持つ人の心を浄化し、純粋な気持ちにさせてくれます。 健康面にも力を与えてくれます。
水晶( クォーツ)  
 全ての物事を洗い流し、清め、幸運を呼ぶ石とされ 万物のお守りといわれています。
 古代、水晶は澄んだ水が固まったものと考えられ、ギリシャ語の「氷」と言う意味の「クリスタロス」と 名付けられたと云われています。
 持つ人のエネルギーを増幅させ、可能性や才能を拡大するパワーがあります。
 
ギライト  
 スギライトは1940年代に日本で発見された鉱物で、3大ヒーリングストーンの1つとして人気のある石です。
 邪気やマイナスのエネルギーから持つ人を強力に守護してくれると言われています。 

 
スノークォーツ  心を鎮め、物事をやり直す力を与えてくれるといわれます。人の妬みをはねのけ、対人関係によっておこる失敗や不幸を防ぐと言われ、心の優しさを表現して潜在能力を発揮させる力を与えます。
スモーキークォーツ  茶水晶とも呼ばれ、その色は大地を意味し、闘志を呼び起こします。
 持つ人の忍耐力と寛容さを強化するといわれています。 安静の石で、憂鬱を解消しリラックスさせてくれます。
ソーダライト  ラピスラズリの構成物質のひとつで、ラピスの青を構成しています。
 この石だけでも効果はあり、潜在的な力を引き出してくれたり恐怖心を取り去ってくれたりします。
タイガーアイ  地球最古の鉱物ともいわれるこの石の縞模様がトラの目のように輝くことからこの名が与えられ、 第3の目とも神の目ともいわれています。 その模様は人の心を察する力を強化します。
 持つ人の判断を正しくし、洞察力を高めて物事の成り行きを見通す力を高めてくれます。

 直観力が冴え、真の幸福を見抜く力を与えてくれる石です。
 ヨーロッパでは古くから金運をもたらす石とも考えられていました。 現在もタイガーアイは金運と成功をもたらす石として有名ですが、「目」と関係あることから予知能力を高める石とも、独立して新しい事業を始めようとする人を守護してくれる石とも言われています。 心身両面においてバランスのとれた安定した状態を作り出してくれるともいわれます。
ダイヤモンド  
 その硬さのため、カットの技術が考案されるまでは宝石として扱われていませんでしたが、ブリリアンカットが発明され一躍代表的な宝石になりました。 永遠の絆を結ぶ効果があります。
 
タンザナイト  
 鉱物名をゾイサイトと言いますが、宝石名としては発見された地名のタンザナイトと呼ばれます。 誠実さと愛情を兼ね備えた石です。

 
チャロアイト


 不安や迷いを断ち切り、道を切り開く。心身の働きを正常にし、清く優しい気持ちにするパワーがあるといわれます。
 3大ヒーリングストーンの1つで人気のある石です。 

 

トパーズ   古代では生命と繁栄の神であるラーのシンボルとされていた石で、ストレスを和らげ緊張をほぐしてくれます。
 また知力だけではなく、体力の回復にも力を与えてくれるといわれている石です。
トルコ石
(ターコイズ)
 トルコで採れたのでなく、トルコ経由で欧州に運びこまれた 石ということでトルコ石といわれています。 静かな波動で幸運を呼び、精神的疲れを癒します。
トルマリン  ひとつの石の中に様々な色彩が見られるこの石は、「多くの色を持つ」という言葉を語源としています。
 日本名は「電気石」といい、強い磁気的力を秘めています。感情を豊かにし、心身を活性化させてくれます。
 
ピンクトルマリン  
 過去の愛・心の痛みを浄化して新しい愛を呼び込む力、恋を長続きさせる力があるといわれます。
 この石の帯電作用は、願いを磁石のように引き付ける力を強めます。
 脳の働きの活性化、精神の強化。循環器・呼吸器系の不調改善作用。

 
ヒスイ  翡翠は皇子の石として崇められ、権威や崇拝の象徴とされていました。霊魂を沈静させ、悪霊を防ぐ力を持つことから儀式などにも用いられていました。 長寿や健康に力を発揮します。
 
東洋の代表的な宝石で、中国では最も人気の高い石として愛されています。
健康・高貴・長寿・徳を象徴する石として知られ、
心身を安定させ、知能を向上させる「哲学の石」とも言われ恋愛にも良いといわれています。
ファントム水晶 日本では山入水晶と呼ばれる事もあります。
いったん成長が止まっていた水晶が再度成長を始めると、結晶の内部に木の年輪のように山形の模様ができます。これをファントムと言います。ファントムはクリスタルがその進化を経験した成長のパターンを示しています。

このファントム水晶が内包している山々を“克服”と見立て、勇気の象徴や護符として携える人も多く人気の品です。
古代中国では、開運の御守りとして代々受け継がれ、勇気の象徴や護符として携える人もいるようです。
 
ブルーレース  心を静め、安らぎで満たしてくれるパワーストーンです。
 
フローライト
 日本名を「螢石」というこの石は、小さいけれど強い炎を秘めていて精神を落ち着かせてくれます。
 様々な色のフローライトが存在していて、色によって付随の効果が違います。
 ・透明   魔除け・厄除け
 ・青色   知力を高める
 ・緑色   森林浴の効果にも似た安らぎ感を与えてくれる
 ・ピンク   愛情・美容に効果的
 
プレナイト  真実を見抜く石とも呼ばれ思考を明晰にし、理性と感情のバランスを保つのでしっかりした意志と強い信念を授けてくれます。この石を持ちながら人と接するとその人の本質を見定める事が出来るといわれています。
人の名前がつけられた最初の鉱物で、オランダ人鉱物学者で軍人のコロネル・ヴァン・プレーン大佐にちなんでプレナイトと命名されました。マスカットのような葡萄色で、清々しく可愛い石です。
ヘマタイト  鉄を含む黒い石。磁気の力も秘め ます。
 「ヘマ」とはギリシャ語で「血」を意味します。持つ人の集中力を高め、血液循環を良くし、血液を浄化することによって不運を拭い去る力を持っています。
 また危険を察知すると、自らが赤みを出して知らせてくれるといわれています。
ペリドット   その輝きから「太陽の石」と呼ばれ崇拝されていたこの石は、緑色の光沢の強い石です。 持つ人の内面を浄化し、不安や邪悪な気持ちをなくします。
マザーオブパール  
 最高の真実、知恵。 気持ちを落ち着かせ、感情をやわらげるなどの意味が込められています。  また創造力を開花させる力があるといわれます。
 *「マザーオブパール」は、真珠貝の内側をけずって加工したものです。
 
マラカイト  
 濃紺の縞模様が孔雀のように見えることから日本では「孔雀石」と呼ばれ、特に男性用のアクセサリーとして 用いられています。仕事上での成功や他人からの悪意を払いのけます。

 
ミルキークォーツ  その名の通り、乳白色をした石です。ミルクは古代から神聖なものとされ、母性愛を引き出すものだと考えられていました。 石を持つ人に寛容性をあたえ、自分や周りの人を癒す力を与えてくれます。
ムーンストーン  
 月夜を想像させるムーンストーンは月の女神「ダイアナ」の化身だと考えられていました。 感受性・直観力を豊かにし、幸運を自らの力で引き寄せるといわれています。
 
ラピスラズリ  ラピスラズリは水晶と並び強力な霊石で、世界でも聖なる石とされ強力な邪気払いとして用いられてきました。 脳の働きを活性化し、知恵を増し、洞察力・直感力を養います。 また企画力を高め、頭の回転が速くなりイメージの現実化のサポートをし、物事の真実を見極め正しい決断が出来るようになるといわれています。 
 また、視力低下の抑制・血液関連・鬱病の防止にも効果があるとされ、皮膚細胞を活性化させて美肌効果もあるといわれます。くよくよしがちな人や、積極的になりたい人、インスピレーションが必要な人にももちろん、悩んでいる人などに特におすすめの石です。

 
ルチルクォーツ   
 ルチルクォーツは針状の物質を内包したパワーストーンで針入り水晶ともいわれています。ルチルクォーツのルチルとはラテン語で黄金色を意味する言葉で金紅石のことです。金紅石は二酸化チタンの結晶のひとつで、本来ルチルの黄金色の針状結晶がインクルージョンされた水晶をルチルクォーツと呼んでいましたが、最近ではトルマリンなどの針状結晶を含んだ水晶をまとめてルチルクォーツと呼んでいます。

 ルチルの針状結晶をキューピットダーツといいキューピットの矢を意味するといわれています。ルチルクォーツは針状結晶によって水晶の力がより強められ、パワーストーンとしては金運や財運 ・仕事運を高める意味があるとされています。 集中力を高め、感性を研ぎ澄まし、勝負強さを高めてくれる効果が期待できます。

 黄金色の他にも黒、緑、赤などさまざま色の針を含んだものがあり、黒色の針が含まれたルチルクォーツはブラックルチルと呼ばれ、トルマリンが含まれて健康力UPや魔除けとして、また緑色の針を含んだグリーンルチルは健康に効果が期待できるといわれます。赤色の針を内包するルチルクォーツはレッドルチルといい恋愛や子宝運を高めるといわれます。
 

レモンクォーツ 生命力が宿り、集中力及びエネルギーを高めるとされています。
また精神や感情の混乱を静め、悪霊などから身を守ると言われます。
繁栄をもたらす幸運の石と珍重され、心身のバランスを取り、リラックスさせてストレス解消の効果があるとされています。
ラビットヘアー
ラビットヘアールチルは針水晶がまるでフワフワした兎の毛のように見えることからその名が付けられました。願望・願い事を実現させてくれると言われ、インスピレーションを高めバックアップしてくれることから人気のある水晶です。
ふわふわした質感でかわいい石です。 ホワイト・ブラウン系があります。
 
タイチンルチル ルチルクォーツの中でも透明感のある水晶に金線がふんだんに入ったものをタイチンルチルと呼び、数あるパワーストーンの中でも最も強い力を持つと言われています。
◆針の束が放射状に伸び、まるで太陽のように見えることからタイチンルチル(太陽ルチル)と呼ばれます。

中国華僑では、このタイチンルチルを家宝として代々受け継ぐという伝統があるそうです。風水の発達している中国において家宝として扱われてきたという事実がこの石のパワーを物語っています。
 
ルビー
ルビーの語源は、ラテン語で「赤」を意味する “ルベウス”。和名は「紅玉」。
その炎のような光から、ヨーロッパの人々の間では「燃える石炭」、ビルマでは「水の中にルビーを入れると水が煮え立つ」等と言われていたそうです。希少性の高さ、その名の通りの美しい色、圧倒的な輝き、硬度の高さという宝石に必要な条件を全て兼ね備えたルビー。ダイヤモンドが発見されジュエリーの王様になるまでは、宝石の王様はサファイア・女王はルビーとされていました。

ルビーは、古くから「病気や不幸から身を守る」と言われており、宝飾品としてだけでなく、魔除けや秘薬などとして祭事に使われたり、守護石として身に着けられてきました。
また、王室のジュエリーにも多く使用されてきました。これは、赤い色がパワーの象徴であり、勇気が与えられると信じられていたからです。

ルビーは、身につける人を魅力的に輝かせ、目的に向かって行動する勇気を与えてくれる情熱の石。その深紅は、愛の願いを叶える象徴とされています。

 

ローズクォーツ
 
 愛と美の女神“アフロディーテ”に由来し、女性の愛と魅力を高め、結婚生活の安定、家族・友人との絆を深めてくれるといわれています。

ロードナイト
 
 語源はギリシャ語の「薔薇」という言葉からきています。 ストレスを鎮め、不安や恐怖を消し、心身のバランスを保ち、優しく愛情豊かな人間にしてくれるとされます。
 恋を呼び寄せやすくなり、また人間関係も円滑にしてくれます。持ち主の潜在的な魅力や能力を引き出してくれるという、嬉しいパワーも秘めています。
 ストーン・ヒーリングの分野では、細胞の再生、美肌、関節不調の改善などが報告されています。

勾玉について

 日本独自に発達した不思議な形の玉で、日本では古墳時代の遺跡から発掘されているように、古代から魔よけの石・幸運を招く玉として、また強力な護符として用いられてきました。 
「天皇の位の印」として受け継がれてきた「三種の神器」の一つ「八尺瓊の勾玉(ヤサカニノマガタマ)」としても有名です。「八尺瓊の勾玉」は「八咫鏡(ヤタノカガミ) 」「草薙の剣(クサナギノツルギ)=天叢雲剣(アメノムラクモ)」とともに「三種の神器」とされていますが、『平家物語』などでも登場するので、ご存知の方も多いと思います。本場は「八尺瓊勾玉」発祥の地である出雲(現在の島根県)です。

 『出雲風土記』によると、勾玉は太陽と月が重なり合った形を表し、太陽と月の力と恵みを受けることで、幸運を呼びこんでいるそうです。また、穴は祖先との繋がりを持つ意味があるそうで、霊力の恵みを受けられると伝えられています。
 江戸時代になると仏教文化が定着した影響で、一部の教養人以外にはあまり身につけられることはありませんでした。江戸時代のオランダ人医師シーボルトは勾玉について、「教養ある日本人が好んで思いを馳せる物」と、その著書『日本』に書き残しています。